超超超超いい感じ、二児の母です。
この絵を描くことになった顛末が、以下になります。
愛するコイケヤ(以下、湖池屋)からまたもや話題作が登場しました。同時発売された
「カラムー超」「すっぱムー超」のうち、今回は前者について検証します。
【湖池屋 カラムー超 濃厚ビーフ煮込みXO醤仕立て】
まず「袋あけ」。
あけたばかりの袋におもむろに顔を突っ込み、ポテチの香りが飛散しないよう大きくスーハーします。(前回どおりですが、これは大相撲でいうところの立合い、ワインテイスティングでいうところのコルクチェックにあたる神聖な行為です)
あれっ?
意外と、赤くない印象。
まずチリ系のスナックというと、その風味を求めれば求めるほど「真っ赤」であり「辛い」。辛味と同時に甘味しょっぱ味もガツーンと来れば来るほど、我々スナック愛好家は喜んで指先をオレンジ色に染めながら「やめらんない」と食ろうたものです。
しかし、湖池屋は香りの時点から「ジャンクにはならんぞ」と踏ん張りを見せてきます。
クミンの苦みが立った、チリの香り。スパイスの特徴をはっきりと押し出しており、ここで既に「これまでのチリ系スナックじゃない」感。(そういえば、スナックで香りを意識したものってなかなか無い。パクチーとか、分かりやすい1種類の素材に特化したものがあるぐらいだわ)
商品紹介によるとクミン以外のスパイスもあれこれと配合しているようで、香りからして、スナックならではの、のっぺりとした印象が薄れます。
ところで、香水には「ノート」といって階層(レイヤー)があります。スナック&ジュース野郎には死ぬまでご縁がないことが懸念されましたので丁寧に書いておきますと
- トップノート(最初に香らせるもの)
- ミドルノート(しばらく時間が経ってから香ってくるもの)
- ラストノート(最後の最後に、残る香り)
で、このポテチにおいても、その話ができます。
香りについては、スパイスの奥に、甘タレのうまみが感じとれます。ただ香りに関しては各ノートの時間差は少なく、1つの層が濃ゆいイメージ。
やや繰り返しになりますが、チリ系スナックの究極を目指したことが予想されるのに、湖池屋はさほど赤くしてこなかったところに今回のポイントがあります。
湖池屋は、ではどこをもってして「超」をつけたのかというと、やはりそこは
風味。
まさに上記の「ノート」構造が、はっきりと時間差を持ちながら、ポテチ1枚の上で展開されるのです!!!!!
- トップノート - 複雑なスパイスの味わいが口内へ展開する
- ミドルノート - クミンを中心とした香りが鼻腔に再来する
- ラストノート(といってもカラムー超の場合ここが要) - 追いかけてくる旨味と辛味
「心・技・体」「怒り・笑い・冷血」といった3実一体の言葉がありますが、カラムー超は「スパイスの味・香り・旨辛」の3つそれぞれを丁寧に高めた製品であることを実感しました。
中でも、辛味のスピード調整が絶妙です。
ピーン!と一気に辛いボルテージが上がるのではなく、「じんわ~~~」。
欽ちゃんの仮装大賞で微妙な出場者の演技のあとだと、ちょっとずつメーターが上がるじゃないですか。あのじわじわ感で、辛さが穏やかに訪れます。
まとめます。
普通のチリ系スナックを超人に例えるとこう。
で、冒頭。カラムー超を、超人に例えるとこう。
どっちが強いか、もうお分かりですよね。
なお、普通のチリ系スナックに火事場のクソ力(ぢから)は存在しません。