ママちゃんは最強漬け。

子どもの発達特性や不登校などの課題に寄り添うママの備忘録

息子のキワキワで大仁田大暴れの巻

キン肉マンにはまっている・けっこう引きこもりな息子(小学生)に、

「知人づてでチケットが取れるプロレスイベントが割と近所で開催されるんだけど、どう?」

と誘ってみたところ相当な乗り気だったので、母子にて初めてのプロレス観戦に行ってきました。

 

思ってた以上に会場がコンパクトで、パイプ椅子で作られた座席が縦4列しかない・・・!

あいてたので前から2列目に座ってみたら、リングまで3メートル程です。

 

大日本プロレス選手の迫力ある肉体、痛そうなチョップの鈍い音、マットに大柄な全身を叩き付けられる豪快な音、その瞬間にマットの表面に舞う木くずのような細かい埃など、
リングで起きていることのすべてを生々しく観覧することができました。

 

メーンエベントは、高杉正彦親子&大仁田厚(!) vs. 悪役軍団 による有刺鉄線デスマッチだったんですけど、

 

最初のプロレス観戦でそれもねーわな


大仁田のイメージというと、学生時代にテレビでしょっちゅう放送されていた「有刺鉄線デスマッチ」で。

大きな会場のリングにて血だらけで悶えていてあんまり動かない、割と「静」の様相でした。ポスターみたら、一見西城秀樹みたいに顔立ちがシュッと細くなってますし、「ちょっと応援に来ました」ぐらいの出番かなと思ったんですけど。

 

あんなに何本もペットボトル(2L)の水を吹いたりまき散らす人だとは思いませんでした。


それも終わってからようやく試合開始になるんですけど、大仁田はゴングが鳴るとすぐに悪役矢口さんの金髪頭をつかんで場外に降ります。

客席を引きずり回し、あっちこっちで彼の体躯を叩き付けるパイプ椅子を探して徘徊。気づいたらお客さん全員椅子から立ってました(避難的な意味で)

息子は生真面目すぎる子で、そういう状態の大仁田がどこの椅子がいいかきょろきょろ探しながら至近距離1mに迫っても、きちんと「よい姿勢」でパイプ椅子に座っておりわたし驚愕。

「やばいからやばいから」と必死で彼の腕をとって避難。それも1回じゃ済みませんでした。右から!左から!でした。

 

ひととおり客席パフォーマンスが済んでマットに戻ってからも、長机やパイプ椅子を使って有刺鉄線つきの板で痛いことばっかしやる。長机は上で4発ぐらい技をかますと割れるんだね。

大仁田がパイプ椅子の座面を相手のアタマに勢いよく叩き付けたときに、座面(四角いやつ)がキレイにポーン!って上に飛んだのがすごく良かったです。

ああいうコントはドリフやよしもとでもムリですからね。

 

今回は会場が小さくて規制がゆるかったのか、お客さんが持参のカメラやスマホで写真動画撮りまくりだったんですけど、わたしは撮れることも知らずに古いガラケーしか持ってきていなかったんで、誰からも訴えられなそうな、遠くてブレた写真しか撮れませんでした。

 ↓ひとを逆さに抱えて有刺鉄線板に落ちようとしている大仁田

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(脇に立っているのは還暦祝いの高杉正彦選手)

すごく過激な(イイ)シーンがいっぱいあったんで、こういうときだけ「スマホいいな」って思いました。

試合後、大仁田がリングに腹ばいになってバンバン手でマットを叩きながら
「おまえらも来いよ!(一緒にやろう)」
って言ってくれて、息子をあおったら、あんなに控えめで臆病な彼が「ウン!」ってそこへ走っていったんですけど

 

大仁田が撒いた水のせいで、リング手前でバターンと顔から転倒しましてね

 

息子はちいさな片頬を強打して真っ赤になってたんですけど、それをものともせずに笑顔でバンバンやってました。
いつもだったら、ちょっと痛い思いすると赤ちゃんみたいに泣きわめくんですが、間近の迫力ある大仁田のパフォーマンスがそういった日常的なものすべてを吹き飛ばしていました。

 

「大仁田、ありがとう・・・!」

 

去る大仁田に背中越しに声をかけたら、ちゃんと振り返ってわたしを見て

「うんっ」て感じでうなずいてくれました。

メッチャいい人だし。なんで、リング以外のところで仕事しようとか思っちゃったんだろ( ;∀;) やっぱ痛いからかな。

 

ところで、このデスマッチの前に行われた試合の話に戻りますが

感動したのはここからで、関本大介選手のヘラクレスみたいな肉体や大技、佐久田俊行選手の小柄ながら(筋肉すごいからそう見えない)宙を舞う美しい技。

ameblo.jp

あんなに体を張っていて見応えもあるお仕事なのに、プロレス興行って安いんですね。今回は、子どもをヒーロー映画に連れてくより安かった(!)

息子連れのお父さんもけっこう観覧に来ていたので、是非足を運んでみてください。いつもと違うドラマが待っていますよ。

 

いい感じの物販もありますよ(息子セレクト↓)

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※今回の試合をみて「とてもサービス精神に溢れたかただなぁ~~」と感動したので、プロレス場内の雰囲気に対する敬愛をこめて、大仁田と呼び捨てさせていただきました。

でも、悪役の人は地元のかたなんでさん付けしました。