ママちゃんは最強漬け。

子どもの発達特性や不登校などの課題に寄り添うママの備忘録

にせドMなしくじり先生の愛 - 「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか

 今回は表題の本に関するレビューです、二児の母です。

「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか? 決算書オンチのための「会社の数字」が肌感覚でわかる本

本業(会社員)のほかに画業をやっていきたい思いが、最近固まりました。

なので、自腹切り切り素材を買い込んで製作をしたり、アートの値段を見て歩いているうちに、アートの値段の付け方について調べが進んでいたところ。

作品の販売にあたっては、製作コストや売り方 - 例えばネット販売なのか、対面販売として関わる業者さんがいるのか(画商さん、作品を展示してくれるギャラリーさんなど)、などなど・・・けっこう様々な関係性から生じる金銭のことを、俯瞰的に理解したうえで売りたいものの価格設定をすべきだな、と結論に至っていた折だったのでした。

 大なり小なりものづくりをする人は、こういう考え方って当たり前なのかもしれません。

著者の前作 "「数字」が読めると本当に儲かるんですか?" と今回の第二作は、会計のごく基本的な用語をもとに、この考え方について「あってるよ」と背中を押してくれるような本です。

 

2作に共通した主張をざっくり言ってしまえば

"稼いで手元に来たお金がそのまま「儲け」、つまり自由に使えるお金になるわけじゃありません"

です。

なので、こんな風に展開されてきます。

◆かかったコストのことを差し引いてから、儲けを算出しよう

◆売上額=儲かった額、じゃないから手元に来たお金をパーッと使ったら(あとで納税分などの差し引きもあるから)死ぬよ

 

表紙には「会計」「決算書」といった言葉もあるしいくつか会計用語も出てきますが、「詳しいお金の計算話より前に、稼ぎに対してこういう考えかたを持っておくといいよ!」と、我々庶民の金銭感覚ベースを整えてくれるような読み物です。

アラウンド新卒にもフィットすることでしょう。そう遠くない未来に自分の子どもが就職活動をしそうなので、その前に読ませても良いなと思いました。

 

本としてのカルチャーショック

大概の本や映画は、主人公がひとつの決め台詞によって、かっこよく勝ちを取ったり、問題を解決するひらめきを暗示するものです。

が、この本の決め台詞「そうか!これか!」は一見とてもキラキラしていますが、主人公が思いっきり勘違いして失敗するフラグとして存在しています。ひでぇー!笑

 また、今作は「下部注記欄でツッコミが同時進行システム」が発動。自分はテーマが共通している前作を読んでおいたこともありますが、読者はほぼ会話で成立しているストーリーを追いつつ、裏の主役たち(アドバイザー)が言わんとすることをぶれずに頭に入れ続けることができます。

会話部分をまとめて出しておいてあとから解説する、という仕組みの本が常套ですが、これは画期的だなと思いました。

 

作者はドMなのかどうか問題

そして前作から今作前半までの部分で、わたしが共通して持った印象は・・・最も端的に言ってしまいますが「ドMなの?」です。

 (※少々のネタバレ)今作冒頭いきなり主人公の前に颯爽とタイムマシーン・カーが現れるのですが、それが、前作の主人公がまちがった経営で調子こいてたときに乗ってた車種(失敗経営の象徴)です。こっ、これはっ、と思いました。絶対乗ってはアカンやつでした。

前作では、コスト額 vs. 売上額の明確な事例を出すために、事業主としては若すぎて痛すぎる失敗談が赤裸々なほどにかみ砕いて語られることがメインです。自分の傷口(あるいは股間)を両手でグイグイ広げて見せてくる感に「勇者って、もしかしたら変態のことなのかもしれない」という想いさえ抱きました。

 しかし、「本の形としてまとめてくる」以上、世間を啓蒙する使命感を非常に持っているんだなぁということを、今作は特に強く感じます。

前半のややゆるテキストを装ったストーリー仕立てから、いきなり真顔になる会計解説ページ。それに続く極めて濃厚な「あとがき」。ふつう「あとがき」ってちょっとした謝辞ぐらいでサラッとしてるはずなんですけど、今作はここを読めば読書感想文が書けます。

このように、失敗談の先の世界がよくひらけていて、「俺みたいなやり方をするなよ!」や「お金に対して、こう考えてみるといいんだよ」っていう提示がよくよく書き込まれている。 

ロジックできちんと説明する=理解が深まる=愛。

愛=理解!!!!

 ドMは、痛い行為だろうが何だろうが、つまるところ自分のことしか考えていません。「あ"あ"あ"ぁ!激安販売してたら売上額はあがったのに貧乏になっちゃったよぉおおお!」という嘆きから最終的にはこの世の働く人たちへのエール(愛)に繋がった本作、ドMではありませんでした。残念です。

我々が磨き続けるべきもの

貯蓄をたっぷり持っていて誰にも騙されない環境要因がある人だとかプロ専業主婦(夫)はさておき、我々はどこかで必ず、お金を稼ぐために働きます。

先々や周囲についての考えがなく、目の前の目標だけを見て突進するような、短絡的かつ近視的な「がんばり」は、ひたすら自分が摩耗するだけで報われづらかったりして、 

 

「自分が本当に望んでいる人生や未来とは、どんなものなのか」 

 

けっきょくこの部分をよく磨きながら前に進んでいくしかないんだな、と。

で、おそらく悪いほうに悪いほうに自分を磨いていくのって(それはそれで難しいし)なかなかそういうお手本もねむたい眼こすりながら深夜徘徊でもしないと見当たらないだろうし、ストレスのない結果に結びつきづらいことでしょう。なので・・・

給料アップには、結果 と 周囲からの感謝 がセットになっていることが大事なのよ!

なにを本業とする場合であっても磨き続けておけば間違いないもの、それは

「人格」

に行きつくのかなぁと思います。(あと歯。)

難しくないところからでもそれは可能で、例えば天狗にならないとか、小さな約束でもちゃんと守るとか。歯磨き以上にローコストです。

それは会社から信頼される(給与アップに繋がる)という結果ももたらすし、繰り返せば、自分のいろいろな幸せに繋がる大きめの道でもあるから。

 

なんのトラブルもない平坦な道を歩んできたら、こういうところに深くうなずくことはなかったのかもしれない。 

わたし自身もふつうじゃ満足できなかったし、 お金のない子どもだったし、人間関係で失敗をするととてもつらいということを経験した。そんなつらい思いは自分自身に対してもう繰り返さないぞ、という覚悟を強くもつことで、ひいては周囲のためになるんなら、素晴らしいことじゃないかと思うのです。

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書籍リンク:

「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか? 決算書オンチのための「会社の数字」が肌感覚でわかる本

 ちなみに前作書籍はこちら:

「数字」が読めると本当に儲かるんですか?

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今回のお題: 「どうしても言いたい!」

ヒップホップの歩き方

自分の中の化学変化を楽しみたい、二児の母です。

 

「稼ぐための仕事が今はあるけど、自分はこっちに行く」と強く意識して絵を描くようになったら、仕事中も絵の作業中も、聴いている音楽のジャンルを、ガラッと変えたくなりました。

耳からも新しい刺激を得たい。

apple music で、自分が今まであまり興味をもってこなかったジャンルを聴いてみたら、思いがけない音やリズムが出てきて、なかなか新鮮。いい感じです。

懐かしんでスチャダラパーを聴いてたら、繰り返しやサンプリングによるグルーヴの作り方とかラップにその感覚が強くあって、もっとかっこよくてハマれるミュージシャンはいないかな?と興味をもち始めた折。

 

あまりテレビをつけないのに、朝のNHKニュースで流れたケンドリック・ラマー(ピューリッツァー賞受賞)のインタビューと、代表曲「Alright」。

釘付けになりました。

ヒップホップミュージシャンに対しては「ガラが悪くてジャラジャラしたアクセサリーいっぱいの黒人のひとが、何かしらに対するディスりをぶちまけている」イメージを勝手に持っていたのですが、インタビュー時のときの「ラマーさん」・・・そう、さん付けをしないとこっちの気が済まないような静謐さ。アーバンなシンプル寄りのファッションも、とても良くて。

また、この曲のポジティブさやキャッチーな言葉のリズムが素直に、心地よかったのですよ。

 

よし!ヒップホップを掘って聴いてみよう!

でもさー、タワレコとかのヒップホップコーナーに行ってみたとしても「全部押し」じゃないですか。一体どれから聴いたらいいのか、全然わからないよ!

 

自分は(勤務先である和食料理店が近所なこともあって)ほぼ徒歩圏内しか出歩けない、忙しい暮らしをしているので、人間関係も非常に狭くて限られているのですが・・・

 

しょっちゅう会う和食料理人さんで「ヒップホップしか聴いてない」うんと詳しいひとが、奇跡的にいました!!

 

短時間ながらいろいろ教えてもらえたので、そのかたのしゃべりを(アメリカの都市配置など自分がすっかり忘れてることだらけなこともあって・・・)まんま以下に載せておきます。

どれから聴いたらいいのか問題

ヒップホップと一口にいっても、例えば、LAとNYのヒップホップは全然違うからね。

ヒップホップミュージックが多出している都市は、

東の ニューヨーク(発祥だったり中心的)、フロリダ、

ニューオーリンズデトロイト

南(サウス)は メンフィス、

西の ロサンゼルス、マイアミ。とかね。

 

※地域の話を解説している参考サイト

[映画] マイクで成り上がるヒップホップドリーム『ハッスル&フロウ』

 

ちなみにNYの中ひとつをとっても活発なエリアが5つあって、それぞれ特色がある。

それぞれのエリアの黒人コミュニティも複数あるから、アフリカ系とプエルトリコ系でもまた特色が異なる。ちなみに後者は、スペイン語が入ってきて面白いところがあったりする。

最初の大きなムーブメントは、ざっくり言うと西の2パック・東のノトーリアスB.I.G(ビギー)の抗争によるもの。いがみあったけど、(若くして銃撃に逢う)最後の頃には一緒に曲を作ったりもしているんですよ。

 

(うーん、じゃあその二人のから聴いてみようかな・・・)

 (地域性がそんなにある音楽ジャンルだとは、知りませんでした。wikiなどでちょっと歴史を紐解けたりするので、興味をもてたエリアから攻めてもいいかもしれませんね。)

 

最近だと、レーベルというか集団として活動しているニューヨークのASAP(エイサップ)も面白いですよ。

 

英語だからわかんない問題

(メッセージ性の高い歌詞だから、それをわかった上で楽曲を楽しみたいし、そのほうが曲を好きになると思う。だけど残念ながら、聴いてすぐ内容が分かるほどの英語スキルがないんです!)

 

トラックありき、つまりその曲のリズムや音が好きかどうかで聴いてみればいいんじゃないですかね。

でもまあ、みんなそんな大したことは言ってないです(笑)。だいたいのヒップホップミュージシャンは、友達思いのいいヤツ。(笑)

 

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あまりにも幅広そうなジャンルなのでとっかかりが見えなかったけど、いくつかシンプルな指針を示してもらえて何よりでした。
こんどの秋からは大き目のフードトレーナーをかぶっちゃうかもしんない。いかしたヘッドフォンをしながらスーパーにおつかいに行きたい。こんな感じで。

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お題「最近気になったニュース」

オフィスを魔窟にしていい人の条件

小さな事務所で最善を尽くす、二児の母です。

 

きょうはいつもの事務所仕事が片付いたので、ひとり、物理的な「片付け」作業をやっていました。収納場所の割に小さすぎる箱へ山積みに備品が入っていたりして、そこを掘ってみたところ、安いからまぁいっかと自腹で買っていた「ホチキスの針」などが発掘されました。100円分ほど傷つきました。

 

「片付いていない」≒「金銭的に損をする」

 

えらい人や能力の高い技術者ほど、デスクはめっちゃくちゃにモノ積んでいる「魔窟」を名乗りがちで、「俺はこれで、どこに何があるか把握できるんだー!」と豪語しているもんですよね。それでまぁだいたいどうにかなってはいるようだけれど、

ちょっとした損をなんとも思わないような精神構造、あるいはそういう暮らし(お金に困っていない またはおかね以上に優先していることがある)をしているんなら、それでええけどな。と思います。

たとえば書類の発掘遅れで小さな損をして、後悔をずっと引きずるようなわれわれ庶民においては、ちょっと片付けといて、既に持っているものぐらいは1ビューで把握できるようにしといたほうがいいんじゃないですかね。

 

自分は潔癖症でもなんでもなくて。素人ながら、空間デザインとか人の導線にずっと興味があるのです。

「毎日やるこのアクション、モノをここに置くだけでこんなに楽に済むとしたら、すっごく便利じゃん!」

というライフハックを見つけることに、非常にお得感をもつタイプなのです。

「モノをどこに置くと存在が分かりやすいか、使いやすいか」を考えながらモノを配置したり、ラベルを貼っていったり、考え無しに放置されたモノの存在理由をかみ砕いて処分していくのが楽しい。

周囲の環境に対して納得したい、と言えるかもしれません。

 

「片付いていない」≒「思考停止」

 

と見ていることも、多いです。

自分は思考停止している人を下に見るところがあって、よりよいソリューション(片付けや配置)を提供することで無意識にドヤっているのかもな、と振り返るようになりました。素直に魔窟積んで他のことに取り組んでいるひとよりも、性格悪そうですね。

発達障害をもつうちの子は勉強に凄く集中する人で、そしてデスクは案の定魔窟の初歩であるカオス状態。その散らかりは、おそらく「目に見えていない」。

作業スペースとそのとき取り組む勉強道具さえ手元にあれば、困らずに勉強を済ませることができて勉強部屋から出てくるので・・・

デスク上のカオスをこの子の目が客観的に捉える時間は、日に1秒あるかないかぐらいなのかもしれない。

そういう特性の人も居るのだなぁ、ということは分かりました。

 

そういえば、最近すごく好きな写真。

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そもそも、自分のところに来たモノを限界のあるスペースへどうにか置いていこうというせせこましい生活をしているからこそ、上記のような発想や悩みが生まれる。

 

このおいちゃんみたいに、広いところで、1つ1つのメインなモノ(ここでは作品)に対して必要なものをまとめて置いておけるのが理想だなぁ。

ついでに言うと、このおいちゃんのテラコッタカラーをしたシャツと短パンのセットアップがすごく良いなと思っていて、探してみてもさすがに見つからないので、ユザワヤで生地を買ったり染めたりして自作するしかないのかなと憂鬱になっています。

まぁ、ピカソなんですけどね。

励まし励まされる人生を歩むために

仕事と家と絵と空手を回して生きている、二児の母です。(お手玉ピエロみたい)

 

学校PTAダブル役員&発達障害の子の受験、という巨大な肩の荷がおりてから、今年は「同じぐらい、個人的に色々動いてみよう」と考えて動いてきた年でした。

自分のやりたいことを突き詰めていき、やりたいことが見えて取り組むようになって幸せになったはずが、特に感じるようになったのは、

 

刺さるような孤独。

 

家族もいるし、身近には親戚や知り合いの方々もいるんだけど、(自分が絵を描くようになったからその題材にもまつわって)感動するもの、美しいと感じるものについて話し合い共感ができる人に激しく飢えている、ということが分かってきました。そもそもこれってコミュニケーションなので、一方的ではなく、双方向に満足の行くかたちでないと解決しない。

すぐにそれが実現できる当ては見えてこないけど、焦るのは青い実をかじるようなもので、多分よろしくない。自分がジワジワとやれることとしては以下の2つぐらいかなぁと思って、動いてきています。

【1】地元のお店をほのかに応援する

そういう話題をダイレクトに話せる場所ではないものの、心の拠り所になるような美味しいものやサービスを提供してくれるお店を、いくつか平行して発見し懇意にし始めたのも、今年に入ってからです。

 

おかねもかかるんで頻繁に行くわけじゃないんですが、人として素晴らしいお店のかたが自分のことを覚えてくださっているだけでも、気持ちがとても温かくなるもんなのです。人当たりと美味しさと栄養のミックスジュースで、元気をもらって先へ進める。

そんなところで、常連顔をしたり(そこまで常連じゃないし)、面と向かって「応援してます!」とか言うほど、自分、ギラついたラテン顔じゃないんですよ。さっぱりしつつ、ほのかに応援したい。

 

その手段として最適だと思ったのが、googleマップのローカルガイドになること。

いいお店でも、googleマップでそこを調べたときに、意外とクチコミが少なくて容貌が掴めなかったりするんです。お店のいいところや美味しいメニューについて、匿名で詳しく書いて投稿しています。お気に入りのお店が繁盛しすぎたら入れなくなるから、本当は、やだけどね。笑

【2】ファン先と、自分のファンを作っていく

絵を描き始めてから、最初に入ったコミュニティはインク画のSNSグループで、今年はインスタもかなり活用するようになりました。

勿論前者のグループでも投稿やコメントをしあって楽しませてもらっているんですが、インスタのパイったらなんかもう、無限。自分が絵をアップしたときに世界から人が見に来てイイネしていってくれる喜びと、世の様々なアーティストの作品や美しい写真をジャンルの垣根無く観られることにメリットを感じています。ぜんぜん知らない外国のかたなのに、毎日すごい絵を描いていて、わたしの絵にも必ずイイネをつけていってくれるアカウントが最近いらして、それだけでもほぼ毎日が感動です。笑

 

最近新しく取り組んでいるのが、インスタでいいなあと思ったよそ様の写真などを自分で絵(インク画)に変換して、インスタへアップする作業です。

「これは・・・とてもいい!」と思ったものにしかそれはやらないので、たいてい勢いでワーッと絵にしてしまうんですけど、やっちまった後はすぐ、絵の元になったアカウントに報告しています。押しつけがましいことは一切抜きにして、「あなたの作品がとても良かったので、変換しました」と、とにかくシンプルに報告する。

それがご縁で、あちら様がフォローしてくださったり(恐縮)、何よりも喜んでくださるのがとても嬉しい。

(勿論、わたしが販売行為をしていない、つまり絵の元になった作品に損得が絡んでこないアマチュアだからこそ、問題が無いわけですが)

 

先日は、国内のちょいと一癖ある顔が得意なぬいぐるみ作家さんのベアが凄く気に入って、絵変換行為をやりました。あんまり気に入ったんで思わず額装までやって事後報告したところ、あちら様も喜びのコメントをくださり、しかも近日中にイベントで出品なさることが分かったので、ご挨拶と作品ガン見がてら自分が作った額装画をお見せしてこようと思っています。

https://www.instagram.com/p/BkRMUJ_BQG7/

一般的な人生時間のだいたい半分を済ませたから、わたしにはもう、躊躇している時間なんて無いんです。

額装画を気に入っていただけたら、そもそもあちらさんの作品を元にしたものなんで、差し上げてきても構わない。

 

お会いできたら、まず第一にしたい話は「あなたの作るもののファンです」ということ。

そして二番目には、「わたしはあなたの佳きものをこういうものに変換できますけど、よかったら一緒に何かをやりませんか」という話がしたい。もしかしたらあなたも、わたしがしたいと思っている話に飢えている人かもしれないから。

そのぐらいのレベルを保つべく、きょうもなんかを作ったり考えたりして生きていこうと思うのです。

 

作りたいものに向かって突進している間、時間は飛び、孤独という概念は消え失せる。

 

今週のお題「2018年上半期」

チョークアート、抒情派。

描くことを日課とする覚悟を決めた、二児の母です。

 わたしはふだん、インスタに万年筆インクを使ったイラストをアップしています。SNS繋がりをもってくれている方のなかにスイーツショップのオーナーがいらして、店舗内の壁面(黒板仕様)にバイトさんが春絵をわーっと描いているポストが。
「Oh・・・これはいいキャンバスですね、やってみたい」とコメントしたところ、上島抜きのダチョウ俱楽部ばりに「どうぞどうぞ」とご連絡いただいたので、先日ついに描かせてもらってきました。言ってみるものです。

 

お話を伺ってみると、バイトさんには本来店舗業務をやってもらうのが一番なので、絵を描くことに時間を割くのは少々厳しいものがあったとのこと。わたしからの申し出はwin-winであったようです。

(ちなみにスターバックスには、絵が描けることをスタッフの1スキルとして認めている制度があって、クオリティの高い手書き看板を上手く持続させているようです)

 

さて、チョークアートというとたいがい、暗めの黒板に強めの白いラインでくっきりと描いていくものが主流かと思います。モダンやアーバンといった言い方が合うような。

今回、季節的に「桜が終わったばかりの春」ということで道端の小さな草花をテーマに描こうと決めていたことに加えて

  • お店の黒板が、真っ黒ツルツルというより少しごつごつしている系だった
  • ご用意いただいた画材が、昔ながらのチョークだった(さほど濃く描けない)
  • 店舗内のインテリアがシャビーシック系だった

という要素がありました。
つまり、上に書いたようなアーバンでくっきりしたアートよりは、ボカシを使うなどの柔らかい描きかたをするほうが、モチーフ的にもしっくり来ました。

 

手先が渇きやすいので軍手をはめて描いてみたところ、ボカシたり線を直すのにとても便利でスピーディーに作業が進みました。消す道具をとりに行かずとも、指や手でやれますからね。

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消えやすいかと思いますが、お店の雰囲気を損なわないものが出来たかな?と思います。

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上の写真はちょっと暗めに写ってしまいましたが、ドア上はこんな感じで・・・

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最も重視したのは、「店舗に入ったお客様からは、どこが、どう見えるか?」という点です。

最初に目に入るのは、ドア向かって右面の大きなぺんぺんぐさ、のさらに上方です。

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 (↑足元が寂しかったので、ランダムな線を入れてポンポンとぼかし、もあもあさせてみました。これはこれで空間が埋まります。笑)

目に入るところにぺんぺんぐさだけだと寂しい感があったので、小さな蝶の子を添えてみました。シャビーなイラストなので細かく描き過ぎないのがみそ。

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 花の上方がもあもあしているのは消し跡なのですが、これはこれでプラモでいうところの「ヨゴシ」みたいな味が出ていて良いなと。(-ω-)

 ドア向かって右面には、場所全体を使ったぺんぺんぐさを大きく描き、ドア向かって左面には細かいモチーフを散らすことで、変化をつけています。

モチーフのテーマや描き方は統一しているので、ばらばらなイメージはないかなと。

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この壁面は足元まで黒板ですが、この壁面の先(向かってさらに左)はすぐ事務所になっていて、人がPC作業をする場所になっています。 彼らの常に目に入るところになんかがたくさん描いてあるとうっとおしいだろうなと考え、この、お客様から見えるところまでしか描いていません。
(ただし、たまに「下や左側になにかあるのかしら?」とこの棚の上から覗いてくるお客様がいらっしゃるということなので、下面にも隠れキャラ的に蝶の子を描いておきました(^^) この絵は、来店された方だけのお楽しみにしておきます。)

 

そこに一番長く居るであろう人物は店舗スタッフのかたがたなので、彼らにとっても居心地の良いアートになったら良いなと思います。

 

チョークアートは、10年ほど前に近所のご縁あるお店の看板をちょいと直した程度はやっていましたが、大掛かりなものは初めてでした。普段は、A5用紙に万年筆インクでイラストを描いています。(これは、今回のアートに役立ったスケッチ)

https://www.instagram.com/p/BhHBESsAawk/

 

小さい紙に描くのもそれはそれで構図などを気に掛けるものですが、大きなキャンバスをもらうと、空間構成や見る側の目線など、いろいろ新たな思考が深まる部分が生まれ、脳の違う部分を鍛えてもらったような感がありました。

「今後にどう役立つか」といったことは一旦置いておいて、もしチャレンジとなるものを頂く機会があって、日常忙しい自分が取り組みやすそうであれば、手を出してみる。心の中のYAZAWAも賛成してくれると思います。

 

 今回の場所:コガネイチーズケーキ

今週のお題「自己紹介」

あたし やばいおかあさんだから 

一人暮らししてたの おかあさんになるまえ

アロハきて やぶれたデニムはいて ITきぎょうでうかれてた

 

ネイルに顔かくの 子どもにウケるから

走れるヒールさがしたの 体力つけたいから

あたし やばいおかあさんだから

 

あたし たのしくやりたいから

5時起きのあと 一杯呑んで出勤前にねるの

あたし そのまんまだから

大好きなおかず 3ばい作ってみんなで食うの

あたし そのまんまだから

キン肉マンを子どもべやにおいといてはまらせたの

 

ぷよってたのよ おかあさんになるまえ

カレーとかカップめんとかかんたんなごはんくって

いきるセンスないからふらふら目についたものばかり買って

 

子どもはきっかけ くらしがかわるならと

 

そとにでられないぶん おいしいおりょうりしらべた

(おとなカレーと子どもカレー りょうほうつくる)

(あまくちでおいしいカレー のレシピはある)

ねられなくてうまくいかなくてやんできたから はしったり空手はじめた

おんなとしてげんきでるから うごけるファッションたのしむ

えんのイベントでチャラ男芸がんばったら レジェンドみたいになってる

あたし どうせならすてきなおかあさんになりたいから

きんにくとたのしいこと かきあつめておくの

 

いざってときは24じかんしゅうちゅうかんびょうできるように

 

もしも おかあさんになる前にもどれたら

自分にいうの「ちょきんしとけ」って

むしょうろうどうには なっとくいってないし

今のほうが あそびかたもかしこいから

 

昔のことはもうええよ

アップデートされたわたし プラスおかあさん

 

「くろおび、いつとるんですか」ってみんながいってくれるけど

やらなきゃいけないことがすごくありますから ってことわるの

まあじっさいしぬほどそうなんですけど

あたし ずるくてやばいおかあさん

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