ママちゃんは最強漬け。

子どもの発達特性や不登校などの課題に寄り添うママの備忘録

友達の遺伝子を持ったひと

 

 GWは行きつけの道場がお休みでいつも残念、二児の母です。

 

さて世の中には、見た目に関して同じ遺伝子をもった人があちらこちらに存在する。

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尊敬できる部分がある女性としか友達にならず、女友達の数が極端に少ない自分にとって、マーちゃん(仮)は貴重な旧友のひとり。

高校時代に、部活も専攻も違うのに友人つてで出会い、なんでもない話をしながらずっと仲良くしていた。離れた学校へ進学した頃は文通(!)をし、就職や結婚をした頃はmixiでやりとりをし、家族が増えた昨今はfacebookで交流が続いている。

 

マーちゃんは色白で目が細く、やせておらず太っておらず、髪が黒々としている。背丈はわたしより少し高いくらい。

話し方はすごくゆっくりというわけではないが、いつも穏やかな雰囲気が漂っていて、飾り立てない素朴な恰好をしている。が、とある素材分野においては学術的研究研鑽を重ねたプロであり、高度な理系である。中身のガチさと、見た目のゆるやかさとのギャップが良い。

 

遠くに暮らすマーちゃんとは滅多に会えなくなり、近況はSNSのお陰で知りつつも、マーちゃんの実体的な雰囲気をリフレインする機会はない。

しかし、子どもを園に通わせることがきっかけでトトちゃん(仮)というママさんと出会ったのだが、初めて会ってご挨拶したときに

「このひと、マーちゃんにすごく似ている。このひととは、間違いなく仲良くなる」

と肌にぴりぴり来た。

色白で目が細く、やせておらず太っておらず、髪が黒々としていて、わたしより少しだけ高い背丈。穏やかな雰囲気が漂っていて、飾らない素朴な恰好をいつもしている。

 

自分から誰かにべたべたする性分ではないが、トトちゃんとは、子ども同士が仲良しになったことも重なって、あっという間に親しくなった。

驚いたのは、トトちゃんが、見た目のゆるやかさと相反するように、非常に能力が高いひとだったことである。一言でまとめると、暮らしや子どもたちや学校のイベントで必要になったものは、食器棚から着ぐるみまで何でも自分で作ってしまう。

手先が器用というだけでなく、技術的な環境も充分すぎるほどであった。3月に卒園イベントで保護者が踊ったり狂ったりした日(後に書きます)の配布用 DVD も、彼女が撮影・編集を手掛けたと聞いている。

初めておうちへ遊びに伺ったときにトトちゃんは自分の macbook をリビングに置いていて、これはと思ってLINEスタンプを作った話をしてみたら、昨今のスタンプの作り方やトレンドについて彼女はとっくに周知で、楽しく意見交換ができた。素晴らしかった。

 

それはさておき言いたいのは、トトちゃんの見た目から「マーちゃん似」という強い親近感を持ったものの、後から「中身のガチさとのギャップ」というマーちゃんの最大の特徴が彼女にも在った事実である。

そして、トトちゃんもまた、わたしと同い年であった。

 

勝手ながら自分の腑に落ちた。

このひととマーちゃんは同じような遺伝子を持っていて、そういうひととわたしの遺伝子は相性がいいのだ。見た目からでもそう信じて、自分の殻を破ればいい。

 

この件があって以降、懐かしい友人に顔のかたちやバランスや体形がよく似たひとと街角ですれ違うと、「ああ、○○ちゃんと同じ遺伝子持ってるな」と気軽に声をかけたくなる。

どう声をかけようと怪しい感が拭えないので、至らないけれど。

 

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 お題「マイルール」

「PTA部」で、いいんじゃね?

去年度はなんの委員経験もないまま、学校PTA実行役員と市PTA役員をいきなり兼業しました、二児の母です。

 

先に言っとくと、PTAとは、学校の先生と保護者がスクラムを組んで、学校運営のために必要な雑用に当たるボランティア組織のことです。

子どもがいなかったり、子どもが学校に通っていないかたでも、「むかし、おかーさんがそういう集まりに出ていたっけかな・・・」と思い当たるのではないでしょうか。

 

昨今、過激な論調でPTAの存在や意義を否定する記事が話題になりやすい。

「いきなり(しかも重たい役割2つも)やらされた」保護者のひとりとして、そういった記事は気になってついつい読んじゃうのですが、

  • PTA業務内容全貌をわかっていない段階で、焦って全否定
  • 「仕事しているのに」が唯一の盾
  • 自分の都合ばっか言ってる
  • 創意工夫した形跡が見られないまま、現行のPTA業務内容や勤務先の無理解に文句言ってる

といった特徴が滲み出ていることが多くて「香ばしいな・・・」と思ってます。

 

去年度自分がそういう業務をやっていたことは近隣のママさんたちもご存じで、

「今度PTA委員決めがあるんだけど・・・PTAってたいへんでしょう?」

なんて、ざっくりとした全体像だとか腰が引けているご自身に対する同意やらを求められることがしばしばあります。

 

PTAに関わった方々の様々な思いや、小さな仕事や大きな仕事、PTA活動を通して知った地域の方々の貢献度合い、身近で感じられた先生がたの頑張り、

イベントとしても精神面としても、よもやまあったことをまるっとひっくるめて「たいへん」

毎度この一言でくくられる件について、わたしは内心ものすごく残念に思ったり、ムカついたりしています。

 

PTA業務内容をよく分かっていないのに、なんでそんなに嫌がるんでしょうかね。

おそらくそれは、委員経験者が一言で「たいへん」とくくって語ってきたせいだと思います。薄い情報のくせに、いやさ加減だけが独り歩きをして、えらい勢いで広まっている。

 

わたしのとこの小学校はとても人数が多く、よって保護者の数も多いのですが、

PTA活動に対して積極的でない保護者が多い雰囲気があります。

仕方なく「子どもが在学中に一度は何か、委員を頼んます」という制度をとっていますが、それがプレッシャー感にもつながってしまう。

 

市PTA組織にも関わったことで、よその学校のPTA活動を知る機会が多かったんですが、

少人数な学校で「どの保護者も、毎年いくつかのPTA委員(役員)を兼任している」みたいな凄まじいPTA組織もありました。

そこのかたから聞いて驚いたのは、そういう学校のほうが、

選挙やくじ引きでイヤイヤ委員決めをしているのではなくて、「じゃーわたしが○○委員(役員)やるわwww」みたいなノリで、つまり立候補で委員(役員)がスパスパ決まっているという実態でした。

 

わたしんとこの学校のほうが人数は圧倒的に多いのに、このやる気の差はなんなんだろう・・・

 

根本的に「組織として、居て楽しいかどうか」にかかっているのではないかと思います。

きれいごとを言う気はなく、実際 PTA活動においては、自分の時間や体力を割く思いをする場面ばかりだと思うのですが

  • 集まったメンバーで力を出し合う、協力し合う
  • 和気あいあいと、がんばる
  • イベントの、スタートとエンドの気持ちを分かち合う

振り返ると、こんな1年間でした。

 

ん?これって・・・ああ、部活みたいだったわ、と。

もちろん責任もそれなりに伴うし、お金も動くんですけど、そんなことは大人だから分かるだろ。当たり前。ただ、若かりしの頃の部活的な楽しい雰囲気をそのままPTAにも持ってくることは可能だな、ということが身をもって分かりました。

 少人数PTAさんの話に戻すと、少人数かつ長年気心の知れたメンバーの部活であれば結束感は確かに上がるわけで、1年間しか居ない「ゆきずり」のメンバーばかりの大きな部活(うちとこのPTA)を盛り上げるのはそりゃ~難しいかな、と思いました。

 

そういえば自分たちが学生だった頃も、まじめそうで学校に必要な団体のことは「○○部」ではなく「○○委員会」という名称になっていたけど、

輪として楽しくやっていけるんだったら「○○部」と言っても差し支えなかったんじゃないだろうか。

 

そして、冒頭に挙げた「PTAなくなっちまえ」論者には、こうした協力体制に関する情報や経験が欠けていて、与えられた役割をあたかも一人で背負わねばならないと思い込んでいる風がある。それじゃあ、不安になるのもわかる。

 

仕事を抱えている母親だけでなく、家事育児介護などで無償労働を抱えている母親もゴロゴロいる昨今です。

だからこそ、PTAの役割が降りてきたら、それぞれが出来る方法(効率的な伝達方法、活動時間帯etc.)を模索して、うまく役割分担をして、「ありがとう」とお互いに声をかけながら、学校に必要なことを - つまり、学校に通っている子どもたちに本当に必要なことを、やっていく。

これまでのやりかたにこだわる必要はありません。なので、母親以外の保護者にも参加する権利は当然あるし、むしろ参入いただくことでこういう流れを作りやすくなるように思います。

 

新しい保護者のかたちには、新しい組織運営の方法があります。
あら?

・・・それって、PTAに限った話じゃなくってよ。

働いているあなたがたが上手くPTAの仕事を回せたなら、仕事の上でもいつかふと、役に立つときが来るかんね。

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自己紹介を間違う

え~、何から言ったらいいのかわからないですけど、二児の母です。という自己紹介をやった話。

 

昨年度は、子どもの通う学校で初めてPTA役員という肩書を賜っていました(ついでにもう1つ役職が追加されました)。

ふたを開けてみたら無償労働なくせに仕事が多すぎて、誰にも打ち明けはしなかったけれど心底はらわたを煮えくり返し、じっくりコトコト煮込みながら激務をこなしていました。

他のボランティア団体(や活動)だったら、もうちょっと実があったり楽しかったりするんだろうか、何かこう「怒り」より先へと思考を進める手がかりになるんだろうか・・・と、今月は、幾つかのイベントにてボランティアスタッフをかって出ていました。

 

そのうち、関東圏内では新しい、紙を使った雑貨などの販売を大々的に行うイベントがありまして、そこで最初にボランティアの人々が集って自己紹介をする場面があったんですけども、ここでわたしはひじょうに迷ってしまって冒頭の一言を発したわけです。

 

自己紹介をするときは、自分より前にスピーチした方々と比べてその長さは合わせますが、個人的には他の方々が使った言葉は繰り返さないように心がけています。

その場に集った方々が自分に興味をもっていただける(覚えていただける)ものでありたい。

 

ということは、自分の持っている特徴カードの束から、場の指向(カテゴリ)や目的に沿ったものを取り出していけたらすごくいいなあ。逆に、意外性のあるカードも出しておけたら印象は強まる。(と後からになって思うのです)

 

その紙ものイベントの説明会で集まっていた方々は、ボランティアスタッフも説明側スタッフもこんな感じのカテゴリでした。下線をひいたものは、わたしと皆さんにおける共通事項。

  • 女性(20~30代) わたしより若く、独身や新婚。子どもなし
  • 紙雑貨が好きで、なにかの形で関わりたい
  • ボランティア経験はあまりない
  • なにかしらの創作活動をしている
  • イベントを主催している雑貨会社のファン(その雑貨店のセンスが好き)
  • (都会派というよりは個性のやや見えるファッション)

 

で、わたしが持っているカードはけっこうあり、短い時間にすべてを言うのははばかられ・・・

  1. 40代、二児の母
  2. 紙雑貨が好き(中でも、子どもの頃からレターセットやノートが)
  3. 学校PTAや空手イベントでのボランティア経験があり、その比較検証として今回応募している
  4. 創作活動(ガラスペンに青いインクをつけて描くのが好き。ブログとかLINEスタンプ作ったりしている)
  5. 空手の稽古を大切にしている
  6. イベントを主催している雑貨会社のファン(その雑貨店のセンスが好き)
  7. (都会派というよりは個性のやや見えるファッション)

 

この中から自分を端的に表現できるカードを瞬時に選んだ結果、バックグラウンドを説明できる 3と4をはしょってしまって 1 と 2 と 5 。

 

空手は自分の日常に混ざっていることなのだけど、そういえばこのカテゴリの方々にはご縁がないことだろうしどうも強烈すぎたようで、なにもかもをすっ飛ばして「空手のひとだ」という覚えられ方に・・・(''Д'')

 

でもまあ、(こんだけ書いといて)自己紹介なんてのは最初のとっかかりに過ぎない。

そのあとスタッフ活動や懇親会でみなさんと交わりながら、「ノート自体やノートへ書くことに対しては変態」と正しく認識していただけたので、一切の悔いなし。

 

このイベントでスタッフ休憩時間を削りながら買ったもの。

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スマホを持つようにはなったけど、やっぱりなにかしら手でペンを持って書きつけていきたいね。触ってめくって楽しいのは、スカートだけではないのだ。

 

今週のお題「自己紹介」

かいにいく

買いに行く。

 

きほんのちょうみりょうを

がっこうでひつようだといわれたものを

あのほこりをきれいにはらえるどうぐを

ちいさくなったふくのかえを

かいにいく

 

あめそぼるひも、てりかえしきついひも

かいにいく

 

なくてもどうにかなるけれどここにぴったりはまるものを

あったらひといきつけるものを

ときどきじぶんがどきどきするものを

かいにいく

 

だいなりしょうなりのいのちをしょっちゅう

かいにいく

 

わたしがかいにいかなければだれもかってきてくれないから 

 

みてさわっためかたのなかにしんじつがあるから

 

わたしだけにきこえるおんがくをかけながら

かいにいく

 

あしどりしっかりと

かいにいく

できるだけ。

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奥歯で噛みしめる快感 - 湖池屋 PRIDE POTATO

新しいポテチ、食べたくなぁい?二児の母です。

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先日コンビニのおかし売り場の最上段に、ズラッと「KOIKEYA PRIDE POTATO」という高級寄りなポテチが3種類並んでいたのを見かけました。かなり独特な配置で、目立ったものです。

それらは1週間のうちに売り切れまくり、気づいたら一部のコンビニで「のり塩」だけが僅かに残るにとどまっていました。

焦ったのでそれを買い、「本当にすごいポテチなのか」をどうしても感じ取りたくなって、以下3つを比較考察することにしました。

  • 湖池屋「KOIKEYA PRIDE POTATO のり塩」
  • 湖池屋「ポテトチップス のり塩」
    同社の基本製品、同じ味。以降「デフォルトのり塩」と記す
  • カルビー「ポテトチップス のりしお」
    他社(最大手)の同じ味。

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上が「PRIDE POTATO」、下左が「デフォルトのり塩」、下右が「カルビーのりしお」です。テキトーにつかんで載せています。

 

PRIDE POTATO と他2製品との相違点を、目立つ順に挙げていくとこうなります。

◎硬さ(噛みごたえ)

○おいもの小ささ

○色の明るさ(揚げた感の茶色、が少ない)

△味の濃さ

 

正直、味については感動するほどの違いを感じられませんでした。PRIDE はなんとなく味が濃い目です(注記:ジャンクスナックずきの舌)
明らかに他と異なるのは、固さです。

固さでいうと

PRIDE > デフォルトのり塩 > カルビーのりしお

です。

薄さのメリットから言うと、カルビーのりしおは、そのおかげでふわっと食べられます。口に入れてから、歯をそんなに使わずとも潰せます。

薄いので、袋の中でいっぱい割れているのも仕方ないかもしれません。割れてるとこをちびちびつまんで食べ、のり塩だらけになった指先を舐めるという一連のステップが好きだったりもするので、個人的にこれはデメリットとして数えないこととします。ただ、薄いぶん油っぽさ(油の溜まり)を感じさせるチップスも見受けられました。

なお、あっという間に揚がるのでしょう、茶色い部分が目立ちます。茶色さは、PRIDE以外の2品はほぼ同じ。

 

PRIDE には茶色部分が少なく、おいも表面が明るくてキレイです。

上の、3点を並べた写真でも、なんとなく全体的に明るいことが分かります。

とか言ってよく見たら PRIDE の中にもキレイなのと茶色いのがあったのですが、食べ比べてみたところ、キレイなやつはおいもの甘味が伝わり、茶色のやつはなんの風味もなくてのり塩味だけが乗っているという感じでした。ということは、キレイなほうが美味しいと言えます。

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固さの話に戻ります。

PRIDE は、例えばカルビーの「堅あげポテト」のような、ガリガリっとした強めの固さを追求したものではありません。が、奥歯で普段程度の負荷で噛んだときに

「ザクッ・・・」

とした食感を得られます。

わたしの愛する、非常にほどよい濡れ煎餅(※)があるのですが、あれの快感に通じるものがあります。噛みしめたときに「ザクッ」がある悦び、それを寄せる波の如くリピートしながらじっくりと味わう感じ・・・。

比べて食べてみると、そこが非常によくわかります。

おいものスライスにあたって、mm以下の調整を重ねているという事実に改めて気づかされました。チップス界では当たり前なのでしょうが、すごいことです。

なお、割れているチップスが少なかったのも PRIDE POTATO でした。固いから当たり前かと思いますし、固いという理由から一口で入りやすいサイズのおいもが規格として選ばれているような感もあります。大き目のポテチを唇でくわえて割ってると、唇の端にだんだん塩気が溜まってきてピリピリしみますが、そういえばそのストレスからも解放されるという寸法。

 

・・・のり塩味だけで比べたのに、味でなく「固さ」の話に終始する結果となってしまいました。

PRIDE の他味「だし塩」「炙り和牛」に関しては、食感はおそらく同じである上にユニークなテイストになっていますので、そりゃあきっと、はぁ、もう、ウマママでしょうね。出遅れた自分は尽きぬ涙を流しつつ寝床につくのみです。

 

どれが劣っている、という話は避けています。

特にロングセラーにおいては「これが好きだ!」という多くのユーザーに支えられているモノであるし、どういったものが好きかは個性に委ねられるものです。

ゆえに、納豆が大嫌いなままで生きていきます。

 

ぬれやき煎の【煎餅屋仙七】|茨城県桜川市真壁|ぬれせんべい|ギフト|お土産

 

お題「今日のおやつ」

どことなくママン病む2月

二児の母です、with B。

 

育児始まって以降、気を抜くのが下手なせいか滅多に風邪を引かないのです。

引いてもちょっと空手稽古に行って大汗をかいてくれば治ったし、本能の赴くままに野菜スープを作ってかきこんでいるとそれが理にかなっていたようで速攻で治ったり、健康にはけっこう自負があったほう。

 

が、いま引いている風邪が、ごくゆるいくせにかれこれ2週間ほど長引いているのが、そろそろおかしい感。鼻だけがずっと滞る不愉快。市販薬をちょっと飲んでみたけど、そんなに変化も起こらない程度のハードルが低い風邪。

それと当時にチーズ味のスナック愛が盛り上がっていて、(これまでスナック類は子どもにも自分にも極力買わないように気をかけてきたのに)タガが外れて朝から一袋余裕で空けたりしていて。

 

あるとき、子どもの入学準備でひとりで出かけていると、なんの心当たりもないのに胃の辺りがもやもやと不快になった。冷や汗が出てきた。

おなかがおかしくなるというのは、慣れていないこともあるかも知れないけれど、とても不安が募るものだった。「ここで一体わたしはどうなるんだろう」そして「混んでいる街中の、いったいどこで休めるだろう」と。

そういえば、空手で一番痛い思いをしたのはおなかに蹴りを入れられた時なんだけど、あれをもらうと(勿論もらった時は衝撃的に痛いわけですがそれだけでなく、)後からジワジワと「もう何もやりたくない感」がこみあげてくる。そこが、非常にしんどくてイヤな部分。

 

つまり、おなかの具合と心は密接に関わってくるというのが最近の結論。

おなかが好調でない時、心はとても弱るのだ。

(・・・比較的健康なわたしですらそうなんだから、おなかに持病のある人はもしかしたら、物凄く自分のメンタルコントロールに苦しんでいるのかもしれない)

 

スナックを食べ続けていることと風邪が治らないことはここで繋がり、ああそうかこれは「ちょっと病むループ」なんだな、と思い当たっている。

栄養が無くて刺激が強いものを食べるから、元気になれない。健康じゃないから、麻薬的なきつい味わいを欲しくなる。

 

そしてどうやら、2月は例年、疲れを感じて落ち込んでいる時期のようなのです。

 

facebook の「過去のこの日を振り返ってみましょう」機能がお気に入りなのだけど、きょうは、1年前のきょうにこんな投稿をしていたのが出てきました。

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日々、家族に「できたらこうしてほしいんだけど」って柔らかく頼んでみることにも疲れちゃって、最近は、できるだけ好きなものをかき集めて自分をなぐさめることで精いっぱいなの。

仕事や外で、家族以外の誰かほかの人と話したり共同作業をするつながりを持っている人は、それ自体がすごく大切で気持ちを支えていることだという真実を、覚えていてほしいわ。

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これを書いた時期は孤独な(まさに、仕事場にわたししか居ない状況で)事務仕事に明け暮れていた頃で、家族ぐらいとしか話をしない生活でした。もし家族とぎくしゃくしたら、そりゃ自分の世界全体が暗くなるわって話。

 

これに対して今年度は、学校のPTA役員を引き受けたら市のPTA関連委員も引き受けることになってしまった、今までに経験のないぐらいスケジュールが詰まった年度で。

 

1年前の自分に言いたい。

「ほかの人と話したり共同作業をするにあたっての環境は、自分の好きになれそうな場所を、ちゃんと選びとったほうがいいわよ」

 

使命感で頑張ってきたけれど、仕事内容自体にはさほど魅力を感じられなかった。

総じていい人たちだったけれど、燃えるほど一緒に頑張れる人は見つからなかった。

 

総論:

新しい世界に飛び出してはみたけど、そんなにおもんなかったな(ぶった切り)

 

年度末って、春に引き受けて1年間ひたすら突き進んできたことに対して、蓄積してきた心身の淀みやらオリやらを自覚する時期なのかもしれない。

「あとちょっとで終わる」のが見えてくる時期って、それを鼻先の人参のようにしてスパートがかかる瞬間もあるけど、これまでに出さなかった弱さがもれ出たりもするんだね。

 

今年度、寝つきはすごく良いらしい。今夜もお布団に同化するように気絶しよう。

アスペルガー児の中学受験

今年の2月は気が抜けちゃって(あんだけ闊歩していた)チョコレート催事場をスルーしている、二児の母です。

 

うちの子は、ぱっと見はふつうの子ですが発達障害児発達障害にもいろいろあり、この子は「アスペルガー症候群」にすごく近い。いわゆるふつうの子とは違う、発達の偏りがあります。

この子とちょっと関わると「空気が読めない子だな」という印象を持つことでしょう。

実際には「人同士の "空気" "雰囲気" といったものを経験で知ってゆくことができない」と言うほうが近い。

人とどう関わったらいいのか、常識を1つ1つ教えていかないと理解ができないタイプ。そして手先がかなり不器用。出来ないことが多く、それに対して年齢相応より幼く号泣し、その間は手が付けられなくなる。

ただし勉強という作業には苦がなく、興味が強い。

 

中学受験を決めた理由

公立小学校の先生とは、しばしば面談をしてかなり手助けしてもらいました。

クラスメイトも、だいぶこの子の特徴を配慮して助けてきてくれましたが、

・・・集団生活の中では親の知らないうちに何度も何度もつまずきがあり落ち込んで、ほんの少し「ちゃんとやってくれよ」とむくれたクラスメイトに対して異常に怯え、いつしか周囲と自分との絆を絶っていたようです。

気が付いたときには、授業参観でみたグループ学習の場でも、誰とも一切目を合わせず口を聞かない子になっていました。

 

高学年を迎える頃に、こちらでは学校の選択肢が多いこともあって

「小学校のクラスメイトがほとんど行く、近くの公立中に進学する?
それとも、受験してよその中学に行く?」

とたずねてみたところ

「知っている人が誰もいない中学校へ行きたい。人間関係をやり直したい」

と言ってきたので、中学受験をすることを決めました。

それが小5の終わり頃。

 

もう1つの受験理由 - 学習ルーティンは出来ていた

この子は幼い頃から、できる課題・できない課題の差が激しい人。

できない課題(例えば自由課題 - 好きに道の絵を描いてみよう!とか)に関してはパニック的な嫌がりを起こしたりして心配だったので、それらを包括した家庭学習教材であるZ会(難しめの通信添削)を園の年長時からやらせてきました。

家庭学習のほかに自由時間もかなりあったのですが、学校のあとに外に遊びに行くことをしない子で、(うちに同級生を呼んだり色々やってみたのですが)同世代の子どもたちは近所にけっこういるのに、関わり合いを次第に避けてゆくように見えました。

「じゃあ、・・・武器として勉強を磨いてみる?」

という問いかけに対してYESであったので、以降ずっとZ会を続行。

小4からはその中でも難しい中学受験コースに切り替えることで、とりあえず受験するかどうするかはわからないけど武器に磨きをかけることに。

ひたすら毎日、自分から取り組んでいました。

 

この子の特徴として生真面目すぎる点があり、設定されたタスクをこなすことが安心感につながるようです。

「少し先のことに気を回す」ことは一切できないので、勉強スケジュールは親がよく見て本人と一緒にカレンダーへ書いておかないといけません。

が、カレンダーに書いたタスクに関しては、自ら毎朝6時に起きてZ会1科目をこなしていました。

(ただし、朝の課題がひとつでも難しくて解けなかったりすると、異常に号泣したり自分自身を殴ったりして、かえってそのために学校へ登校できなくなりそうな日もありました)

 

ちょっときつめのことを言われるとどうなるか分からない子なので、

進学塾のふつうの先生(=ふつうの子たちを相手にしている先生)にそこまでの理解を求める気にもなれず、塾には一切通いませんでした

ただし大手2社の小6用模試は、全部行かせました。
テストを受けてくるだけなのでコミュニケーション的なトラブルが想定されませんでしたし、いつも会場になっているビルの近場にナポリ・ピッツアの美味しいレストランを見つけたのも功を奏したようです(ちょうど同時期に「ジョジョの奇妙な冒険」第5部にハマっていたため)。

 

そんな感じで、外に出ていかず比較的高度な勉強をひたすらこなす子、と向き合う小学校6年間でした。

小6になってからはZ会の内容の進みが早く・また内容も濃くなり、難しい問題に対して号泣して手が付けられなくなる頻度も高かったです。

「結局のところ、荒れている最中になにを言っても頭に入らないようなので、時間に任せて本人が落ち着くまで待つしかない」が身に沁み込んでいくばかりの日々でした。

 

しかし、日々の蓄積はあるもので、彼は自力で解ける問題が増えていったんです。

特に算数はすさまじく、最終的には志望校の過去問をいつも9割は正答していました(合格ラインは6~7割なのに)

 

志望校の決め方

中学受験をマジでやろう、と小6の春に決めて以降、とにかく合同説明会などに足を運びましたが、学校情報を納得のいくまで収集する時間はかなり少なかったです。

(ちょっとでも中学受験の可能性を考えているなら、小4ぐらいから学園祭に遊びに行って部活や校舎の様子を見てみるとか、いろいろ学校見物をしてみることをおすすめします。楽しいし)

うちの子の特性を考えた結果、以下のような視点で学校を絞り込むことができました。

 

  • 通学がラク
    ほぼ引きこもりで行動に応用が効かない子が遠出の通学をする、ということには流石にリスクがあるなあと思いました。
    「近場」「乗り換えが少ない」といった通いやすさを重視したところ、いくつか校風やカリキュラムに興味を持てる学校が出てきました。

  • カウンセラーが常駐している
    ぶじ入学できたその後からがまた問題になることは目に見えていたので、これは大きなポイント(安心要素)になりました。

  • 学校説明会での個別相談コーナーで話をしてみた
    個別相談コーナーでは、副校長先生や実際に教鞭をとっている先生がたと二者面談ができます。
    あらかじめ子どもの特性を伝え、そういう子どもが入学してきた実績があるか・どう対応されているかを聞いてみました。
    どの学校もひじょうにフェアに答えてくれ、また「(今回お子さんの名前を記録に残していますけれども)ここでご相談いただいたことは、試験の合否とは関係ありません」と断言してくださいました。
    そこで好感を持てたのも、志望校にした理由になったと思います。

  • 特別支援校
    引きこもりや発達障害など、特別な配慮が要る子のための中高一貫校というものも存在します。そこも受験候補に入れました。
    受験というスタイルをとってはいますが、学科は簡単で、ただし面接・授業体験・集団行動観察といったサブ審査があり「この学校での集団生活はできそうな子、は選ばないといけないんです」といった配慮は見られました。
    とても優しい雰囲気の学校と先生がたで、ここにさえ辿り着ければ間違いなく、本人は毎日つらくなく学校生活を送れるだろうなとは思ったのですが・・・・

    △ちょっと遠い
    (電車とバスの乗り継ぎあり。しかもバスに酔いやすい)
    △授業が簡単すぎる
    (レベル別授業にはなっていますが見学させていただいたところ、どうしても「息子の武器が錆びる」感が拭えませんでした
    △設備が古く、不十分
    (わたし個人的に、図書室が充実している学校に好感を持つのですが、ここの図書館をなんとなく見学させていただいたところ・・・絶対に子どもを行かせたくないと思いました。)

  • 本人の意思
    本人にアスペルガーであることを告知していませんが、上記のような「優しい支援校」と「ふつうの私立」どちらがいいかを受験直前に相談したところ
    「世の中の役に立つ人になりたいから、(一番難しい私立志望校)に行きたい」
    とはっきり言いました。
    親も本人もいろいろ不安に思うところあれど、学校は本人に選ばせるのが一番いいのかな、と思いました。

苦手な科目への工夫

できる科目にはやはり偏りが強めにあり、特に苦手だったのは国語と社会の地理・公民。
本人が「すぐ取り組めて、すぐに終わる」ぐらいの課題を用意&スケジュールして、手を尽くしました。あとは以下のような感じで。

  • 漢字の書き取り
    シャープペンシルを試しに使わせてみたところペン先が滑りまくってきれいな字が書けていなかったので、鉛筆に切り替え、丁寧に書くよう毎日声をかけ、終わったら親子で見直してきれいに書けているか確認しました。
    漢字を覚えるには「同じ漢字を何度も書くこと」が基本だと思うのですが、それがすごく嫌いで号泣していたので、無理させず「5回ぐらい書けばヨシ」と早めに切り上げさせました。
    心配でしたが何年もZ会の国語課題を続けていたら、どの字も書けるようになりました。

  • 国語のことわざ・慣用句・四字熟語
    読書習慣がなかったこと(反省)、加えて他人との接点が少ないため語彙というか日本語の一般常識が少なかったことから、
    「ことわざ参考書」「慣用句参考書」といった1つのジャンルに特化した参考書を1つずつ買って、空き時間に読ませました。
    参考書はいつも、本人と一緒に中身を見て選びました。
    4コマ漫画やイラストが全ページに載っていると、気軽に読めるようです。

  • 公民と地理
    Z会の課題は細かくて量が多く、とにかく興味がなくて覚えづらかったようなので、いかに基本を落とさずおさらいしていくかに注力していました。
    夏休みには、「基本をすべてさらえる」と表紙に書いてあった赤シート付きドリル本をやらせました。
    それだけだと本当に基本のきしかさらえず、本番の試験に出る重箱の隅をつついたような細かいところには手が届かないことが分かったので、秋以降はポケットサイズの「試験に出る順」みたいな赤シート付参考書を読ませました。
    また、年明けからはZ会の web ドリル(小4~5年のときに習ったもののおさらいプリント)をダウンロードして、「1日に、地理1ジャンル理科1ジャンル」とやらせていました。1ジャンルだと、多くてもプリント4枚ぐらいで終わります。

    苦手分野の勉強は時間で区切るのではなく、「1ジャンル全部やったら休憩」など、短めに区切って休憩させました

 

(社会の歴史は、仮面ライダーゴーストを家族で観ていたら過去の偉人がいろいろ出てきてそこから興味を持ち、イラストつきの人物系参考書を勝手に読み込むところから入っていって得意科目になりました)

 

中学受験当日における留意点

複数の学校を受験しました。

余計なことを想像し始めるとネガティブになりすぎて言動がおかしくなる子なので、試験日の行きに問題集を読ませることもせず(解けない問題が出てきたらその場で号泣とか引き返しをしそうだった)、帰りに「あれは解けたか」といった終わったことに関する話も一切せず、送り迎えでは終始普通の雑談にとどめました。


なお、持ち物については息子と話し合って決め、極力シンプルにしたり早めに普段使いさせたりして、当日使い方に困るものがないように配慮しました。
息子の場合、文具を机から落としたらコミュニケーションを怖がって試験官にヘルプを出せないおそれがあったので、以下を持たせました。

  • 使い慣れた鉛筆を6本(科目は4つでしたが、多すぎてもなくすことを心配する性分のため)
  • 転がらない鉛筆キャップをつけて
  • 100均のビニール製ペンケース(持ち物が見えたほうが安心する、と言うので)
  • 消しゴム3個
  • 削りやすくゴミが外に出にくい鉛筆削り器「ラチェッタ」(文具好きのわたしがたまたま発見)ご参考まで↓

 

 ほか、身の回り等に関してはこんなことに配慮しました。

  • 感染症予防のためマスクは着用
  • 受験票 - 「ある」ことが分かりやすくなるよう、クリアファイルに入れた
  • リュックではなく、学校にいつも持って行っている手提げバッグを使用 - 中身が取り出しやすく、見通しが良いため(文具と受験票しか必要なかったし)
  • 水のペットボトル - 水分補給を日中あまりせず、頭痛の元になっていたので
  • 手袋 - えらく気に入っており、落とすと号泣や引き返しの元になるので、はめて外を歩いているとき以外はずっとわたしが持っていた

中学受験によって得たもの

最初に買った入試案内の分厚い本には、「中学受験は、お金も手間もかかります。なんのためにやるのかを明確に」ということが冒頭にちゃんと書いてありました。

動機は悲しいものでありましたが、最後までやりきったことで「進路は、進む人が決めていいものなのだ」ということを本人や家族が強く自覚した1年間であったと思います。


なお、完全家庭学習型となり、夫が在宅勤務のかたわら理数系を見てくれ、わたしは国社系を担当しました。

うちの子は毎日2科目以上をこなしており、われわれ夫婦は毎日、難しい問題に対して荒れる子の傍についていたり、問題のポイントなどを話し合うことになりました。

それは、本人との濃ゆいコミュニケーションタイムでもありました。
受験をしたことで、息子に対して「勉強内容」というコミュニケーションのネタを得たとも言えます。

 

また、夫婦お互いに「今日はどんな感じで勉強を進めた」といった情報共有をしたり、その中で「こんな感じで荒れた」「わたしもうヤダ」といったネガティブな話題すらしばしばやりとりするようになった(受験期まではお互いに、ネガティブな話題は極力避けていた・・・)ことから、夫婦それぞれががんばった事実によってお互いの信頼感が上がったり、言いづらいことも相談しやすい雰囲気ができた感もあります。

 

最終的にうちの子は、シーズン初期に受験した私立中高一貫校には一次試験ですべて合格。

複数のカウンセラーが常駐しているという志望校に通えることになりましたが、出来ることは本人に任せるようにしつつも、親としてフォローの手をゆるめることはないでしょう。チョコレートでまったりする気分には、まだなれない。